top of page

クリックすると「ホーム」のページへ戻ります。

Click it to return to HOME..  

クリックすると「スタッフのエッセイ」のページへ。

 

ご主人の転勤で韓国から来日。中学生と小学生の子どもが素早く日本語に対応していくのに負けまいと熱心に日本語クラスに通って、3年で見事な日本語スピーチができるまでになった素敵なお母さんのエッセイです。

        生徒さんのエッセイ  楽しいから続けられる     

 将来、国を代表するサッカー選手になりたいという息子に、「どうしてサッカーをやるの?」と聞いてみました。すると息子は「楽しいからだよ」と答えました。また、最近学校でミシンを習って「ミシン、欲しいな」とねだる娘に、「どうしてミシンがやりたいの?」と聞いてみました。すると、娘は「楽しいからだよ」と答えました。娘と息子の答えは同じで、“楽しい”でした。

 

 楽しいということは何だろう? それを考えていた時、中国の孔子の言葉が思い浮かびました。「子の日(のたま)わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」 知ることは好きなことにはかなわない。好きなことは楽しむことにはかなわないという意味です。

  それでは、好きと楽しいは何が違うのでしょうか。“好き”だけなら、好きなことが好きではなくなると、やがて嫌いになり、そのことをやめてしまいます。でも、“楽しい”となると違ってきます。人間は自分が楽しいと思うことは自分から進んでやります。何かにつまずいて転んでも起きて立ち向かって行きます。できるかできないかは関係なしにやります。楽しいので顔はいつも笑顔です。

 

  私は日本に住むために日本語を学びました。『みんなの日本語』を中級まで勉強しおわって、漢字の訓読みと音読みを自然に読めるようになると、もっと楽しくなることに気がつきました。40歳になった今も、まだ自分の生きる道を探しているのですが、日本語を楽しく学ぶことで私の生きる道、しかも続けられる道を少しでも探せたらいいなと思います。

bottom of page